囚われの身 ~転機~

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男が出て行き間もなくメイクボックスをぶら下げた上品な中年女性が入ってきた。
手慣れた様子で若妻に刈り布を巻き霧吹きで髪を濡らしダッカールで上部の髪を束ね上げた。

メイクボックスから取り出されたシザーを右手に裾の方から無造作に髪を切り始めた。
すかさず若妻は「あまり短く切らないで下さい」とその女に言った。
するとその女は「大丈夫ですよ奥様、長さやスタイルは旦那様からちゃんとご指示頂いておりますよ。それにしてもご病気とやらでずいぶん伸びたままだったんですね」その言葉に若妻は愕然とした。
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暫く沈黙の時間が続いた。言うか言わまいか迷い続けていた若妻だったが堰を切った様に小さな声でその女に懇願した。
「お願いだから助けを呼んで下さいっ!わたしっ、誘拐されて監禁されてるんですっ!お願いっ助けて」
それを聞いて女は言った。「奥様からかおうたって無理ですよ。ご主人と喧嘩でもなされたんですか」そう言い若妻の言葉には取り合おうともしなかった。

そんな問答が数十分交された。執拗に懇願する尋常では無い若妻の態度にその女は青ざめ「奥様解りました。どうやら私はとんでもない所に来たんですねここが終わったらあなたが言う連絡先に電話を入れて助けを呼んであげるから絶対に冷静にしていて。こんな恐ろしい事が許される訳がないわっ」そう言い懇願する若妻をさとした。
安心した若妻は安堵の表情を浮かべその女のヘアカットに身を委ねた。

駄目でもいい。どうせここでくち果てて行くなら…
若妻は心の中で呟いた。
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シャンプー・ブローが終りその女は懍とした眼差しで若妻にうなづきその部屋を後にした…つづく
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by boots-wife | 2010-01-16 14:26 | ブーツフェチ
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